電車通勤をやめて得たもの、失ったもの
転職して徒歩で出勤するようになったので、ちょっと思うことをまとめてみる。
電車通勤をやめて得たもの
- 満員電車との決別
- 朝の時間のゆとり
- 自分自身
やっぱラッシュや終電といったものを気にしなくて良くなったのは、精神衛生上とても大きい。
電車ってのはやっぱ特殊な環境なんだなと思う。みんなが各々の軸で動いていて、強制的に1つの空間の中に入れられるという行き詰った感覚を、久しぶりにふつーの山手線とかに乗るとかなり覚える。久々に乗ると、すげー息苦しい。ウツっぽくもなるわ、こりゃって電車に乗らなくなってみて、初めて思った。自分の軸で動けない環境に毎日乗せられていると、慣れるというかどこか麻痺しちゃうというか、そんな感覚あるんじゃないかな。新幹線や特急とかはまた趣が違うんだろうけど。
日本人が空気を読む人種なのは電車社会のせいなのだ的な言説をどこかで聞いたことがあるが、そうかもしれん・・・とちょっと思う。
移動する時はよっぽどのことがない限りクルマで動くようになった。自分が動きたいように動けることがとても心地よい。これに慣れると電車がかったるくてしょうがない。電車って車の運転に比べて、かなり体力を使う。その体力消耗たるや結構のもの。
やっぱり人間は自分のプライベートスペースが一番リラックスできる。当たり前だがそれを奪う公共機関の乗り物での移動は、どこか息苦しさをかくせない。
電車通勤をやめて失ったもの
- 本を読む時間
- ぷらっと寄り道
- 飲み会や勉強会への参加
ちょっと息抜きをするという行為そのものが、基本的に奪われてしまいました。
電車の中で本を読んだり、帰宅途中でどっかの駅でおりて寄り道したり、ゲーセンいったりカラオケいったり、渋谷・新宿あたりに飲みに行ったり、勉強会的なイベントに参加したり。そういう「ぷらっと」何かをするということが、徒歩圏内だとやりようがない。仕事終わってまっすぐ家に帰ってしまうと、気分転換が出来ない。自宅は気を落ち着けたりする所であって、気分転換する用途にはちょっと適してない。
僕は寄り道大好き人間なので、こういうのを一気に奪われた当初は相当弱った。ONでもOFFでもない感じを保ちつつ業務以外の作業や勉強をするのが好きだったんだが。今ではオフィスにこもって業務も勉強も同時にやっている感じ。
歩けば家に帰れるという事実を置いてまでわざわざ自宅から遠く離れて飲みに行ったりする、というのは責任問題に発展する約束があったり、頑張って行くんだ!という意志が強くないと、めんどくさくて出来ない。行きたいけどいいや帰ってはてブみよう・・・で終わってしまう。
あと僕はクルマで移動するので、コスト(特にコインパーキングの駐車料金)が本当に高くなった。その分寄り道が減ったけど。やっぱり楽をすることを覚えちゃうとダメだなぁとも思うが、そのマイナスがあるから仕事へのモチベーションを誘発することもあるので、バランスの問題だと感じる。
そんなところで。