来年の2月予定です。で、下記を図書館で昨日借りて今日読んだ。示唆に富む。
- 作者: ジェイソンフリード,デイヴィッドハイネマイヤーハンソン
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2014/04/01
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
会社にいると仕事ができない
それな。ほんとそれ。上記の本の主題はこれ。いきなり結論出たよ。下記の4つが会社にいると生まれてしまい、僕の作業効率を大幅に削るものだ。
- 電話
- 準備不足の打ち合わせ
- しょうもない確認
- PC操作の漠然とした質問
弊社は僕が作った基幹(販売管理)システムがHTTP/Sで動いているので、いつでもどこでも必要な情報にアクセス出来るし、受注登録や伝票発行も可能になっているのが大きいんだけど。
以下、37signalsの本を読んで書いてあったリモートワークの否定意見を、本書をあたりながら切り捨てた。
リモートワークは不公平だ
エンジニアの僕がリモートで出退勤フリー。事務処理専の同僚は通勤+出社で缶詰。これが不公平だと。バカかな?公平ってのは各々の立場において適切なスタートラインを与えることであって、杓子定規に同じ基準を適用することでは無い。職務も立場違うのに一律に管理するほうがそもそも誤り。成果を上げるための最適な環境が異なるのであれば、それを合理性を持って受け入れるのがフェア=公平ってものだ。
誰かが見てないと仕事をしない
え?幼稚園児の面倒でも見るつもりですか? 働いている様を見ていても、何か成果物が生まれるんのかな? 仕事を完結できるスキルがない場合はリモート以前の問題。そもそも、アウトプットを生み出す立場と与えられたものを片付ける立場を同一視していることが理解できない。taskとworkの違いを無視しては強いチームは作れない。
必要なのは出てきたアウトプットを確認することで、職種によってはそれを数値化できる基準があること。会社にいるとどうでもいい情報ばかりが目移りする。重要な情報(数字)だけを見つめるといい。結果から経緯を逆算すればいいだけ。意識を集中させることが生産性を高める最大の方法だ。
セキュリティが不安
社内LANのセキュリティを保つほうが難しいと考えるのは僕だけですかね... HTTPS前提のネットワークなら、どこにいても一定のセキュリティを保つことが出来ると思う。LANが安全と考える時代は終わり。BYOD対策はリモート/オフィスのどちらにも共通する問題で、リモートだから問題になるわけじゃない。
コラボレーションが出来ず生産性が落ちる
その場にいてかつ緊急性の高いコラボレーションがどれだけあります? 1%ぐらい? よしんば5%としようか。 95%の非同期で完結するコミュニケーションの為に、各々の作業時間を削ってもしょうがない。
え? その人に聞かないとわからない? その人にエスカレーションすればいいし、明文化できる話だとすればそこを詰めて同じ過ちを繰り返さないようにしたらいい。 顧客からの問い合わせだとしても、数時間後に回答すれば多くの場合は問題ない。自分たちで即レスがベストと勘違いしているだけ。実際問題、即レスが必須な問い合わせなんて、殆どない。
・・・うん、弊社もリモート前提で動ける体制にしたいなぁ。リモートで回せることが組織のインフラを強固にするから。電話だけは転送しても拘束されちゃうけど、FAXの処理はどうとでもなる。インターネットFAXもあれば、メールで飛ばす機能を持ってる複合機もある。
リモートで各々がベストな状況で動き、それを数字として結果につなげればいいだけのことなんだから。かんたん、かんたん。