先日の資料を作った時に若い人がホントに勘違いしてるなと思ったのが、「対価=給料」だと思っていること。自分の仕事の対価は給料ではなく、顧客が払ってくれるお金です。要は売上。売上から経費としてあなたの給料が支払われるのであって、対価と給料が一致することは絶対にあり得ない。
もちろん給料がなければ仕事をする理由はないんですけど、給料ってのは経費なんですよ...経費をもっと増やしてくれとお願いして「はいそうですか」と答える経営者はいない。乱暴に言えば、お小遣い増やしてくれって言ってもそう簡単に増えませんよね。理由は給料は経費だからです。増えない理由は1つだけ。増やしてもそれ以上のお金を生み出さないからです。
給料は経費でしかないので、「もっとてきぱき働こう!今の仕事に感謝して、顧客のために身を粉にして働こう!」という労働力のダンピングによって利益の源泉を生み出している会社もあり、ダンピングするから当然儲かっているので、優良企業のように見えるという罠もある。気をつけて欲しい。
対価を上げたいなら、経営に参画するのが最良の方法です。経営者にならないとダメというわけではなく、利益に対する感度をあげるだけで経営に参画しているのと同じです。会社組織は利益を生み出さなければ存続できないのだから、それに寄与しない活動は原則として意味がありません。かけたコストに見合う価値と、どのように利益の創出に貢献しているのか。そのことを考えるだけで、かなり違います。
自分の持ってるスペックだけに囚われて「あれもできたほうが」「これもできてないと」と頭でっかちになっているヒトが多すぎます。スペックを上げるだけでは対価は上がりませんので、ご注意下さい。