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ござ先輩の主に技術的なメモ

「エンジニアの現場」というメディアを作ったら面白いかもしれない

今はすげー忙しいんで無理なんですけど、そんなことを思ったんでとりあえず忘れない為に書いておきたい。

僕は「個人のエンジニアにフォーカスしたITメディア」のほうが基本的に好きだということが分かった。どーゆー時にどんな思考でどんな壁を越えようとしているのかを語ってくれる記事って、エンジニアとしては刺激にもなるし面白い。知人が出てると嬉しくもなるしねー。でも、こういう記事はエンジニアを知っている人でないと楽しめないという一面もあって広がりに限界がある。

一方でIT業界はエンジニアだけではなく、顧客やユーザーが当然存在する。そういうIT業界にいる我々を使ってくれている方に向けたメディアってどこだろうと思うと、やっぱ日経BPなのかなぁ、と。エンジニアのキャリアパスとかそーゆーネタはないけれど、IT業界という大きな枠でその中で起きている流れを捉えようとし、様々な企業事例がたくさんある。ユーザーからすればエンジニア目線よりも経営目線の方が得るものも多いし、ベンダーを選定する際も「腐った馬に乗ってもしょうがないんで、勝ち馬に乗る」という合理性が強く働くので、その為に市場シェア的な情報も必要やろな、と。

でも、こーゆーメディアっていつまでも第三者が外から語っているだけ感が強くて、中の人はつまんない。中身が秘匿性の高いモノが多いのもあるけれど、基本的に結果論が多い。経営に資するITが作れないって何周回れば気が済むのやら。

個人と業界がクロスオーバーする接点が大きくなっているけれど、エンジニアとIT業界を包括的に捉えた視点のメディアがあまりない。日経を追いかけていれば色んな業界ニュースや情報リソースにはリーチできるけど、個人的にどうやって食っていくかはあまり参考にならない。かといって個人のインタビューやコラムにフォーカスしても、ギーク色が前に出ないと面白くないので組織として生きていくことを考える場合には、あまり参考にならない。様々な立場の人間が出てこないとシゴトは回らないし業界も活性化されない。

ならば、SIやWeb企業のエンジニアのキャリアや開発プロセスや人事査定、ビジネスモデルやコスト構造にまで及ぶ「エンジニアの現場」っていうメディアを作ったら、よしおかさんが昔言ってた開発現場のノウハウをもっと共有して、ハッカー文化を企業に根付かせよう ? Publickeyにも近づけるんじゃないかなって思う。プログラマ→エンジニア→プロマネっていうパスが崩れた今、多くのエンジニアが知りたいのは、どういう会社に行ってもエンジニアである自分を武器にしてプロとして生きていくための視座を得る為の情報。技術開設とかじゃなくて、40や50になっても生き残るための視座が欲しいよね。

でも、こういうのはバカ正直にオフィシャルな情報だけを当たってもつまんない。アンオフィシャルな人脈が無いと生々しいけど参考になる情報は出てこないことが多い。そこで、僕が動きたい。SIだけじゃなくてWeb業界でも、エンジニアにフォーカスした組織作り及びその新陳代謝をどう促していけばいいのかという議論は、始まったばかりのように思う。

有料メルマガを創刊した時に上記のコンセプトは頭にあったんですけど、時間の関係で全然出来なかった。上記のメディアを作るとなればフルコミットしないと作れない・・・。

今は弊社のビジネスを成長させるのが最優先なので時間が出来るのはしばらく先になりますが、面白いと思うんで暖めておきたいと思います。