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ござ先輩の主に技術的なメモ

エンジニアの実装力をコンサルティングに活かすということ

会社を設立して、あっという間に半年が過ぎました。自分が食べる分にはお陰様で困ることはなく、色んな試行錯誤が出来ています。

その中で最大の試行錯誤は、当方が今後やっていきたいと考えていた「非IT系中小企業を対象に、IT技術を業務や事業運営に活かす顧問としてのエンジニア」というビジネスの形です。

中小企業はやっぱり困っている

「自社で Excel / Access が出来る方がいて、そこで作られたものを使って業務を回している。でも、他に良いやり方を知らないので、そうせざるを得ない。手を入れたくても、どうしたら良いのかわからない。専門家にこのやり方が本当に良いのか、変えるとしたらどこなのか。そういうテーマで調査して報告してもらいたい。」

上記のようなお悩みをお持ちの会社さんから、ご相談頂きました。現地に飛んでヒアリングして、現状をクリアにして改善点をまとめた調査報告書を作った所、喜んで頂けました。

ITを業務に使ってはいるけれど、他にやり方を知らないのでより良い方法があれば知りたい。やるかやらないかは別にして、自社にとってITを活用できる道筋をご案内することで、ITに何を求めていくのが望ましいのかを整理して、回答を提示する。こういうニーズがあるのかと勉強になった。

ITを入れる前提で動いてしまうと敷居がすごい高い。そもそも何がどうなっていくらになるのかも見当がつかないのに、そんな話は通せない。調査してこういう道があると対話して、現状を共有する。取っ掛かりとしてすごく良い形だと感じました。来年以降、こういう形で一般的な中小企業に対し顧問エンジニアのお仕事をやっていこうと思います。

改めて感じたのは、実装力の有無は提案の幅に(主に選択肢として)大きく差が出るということ。業務の独自性は企業規模に全く比例しないので、パッケージソフトを入れて改善できるポイントがあまりない。そうなると、当たり前だけど業務に流れる情報の流れを設計して現状を整理し、それを行う為に最適な手段をプログラミングをする前提で考える必要がある。実装手段はExcelでもいいんだけどさ。

大企業のように、単純な作業がそれ自体たくさんあるわけじゃないんだよね。中小企業は大企業のミニチュアじゃないですし。そーゆー所を勘違いしてるから、中小企業のIT活用は成功していないんじゃない?