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ござ先輩の主に技術的なメモ

嘘は常備薬、真実は劇薬

嘘をつける人は優しい。 - かみんぐあうとっを読んで思ったこと。

嘘にも多面性があるという話ですねぇ。

明らかに事実と反するようなことを相手に伝えるのは単純に自分の信用を損なうので、こりゃいけません。やるやる詐欺みたいな感じで。しかし、「自分が感じたこと、思ったこと」と違う内容を伝えるのは、嘘が優しさを帯びることがある。そんな所でしょうか。

いいですね、全くその通りです。嘘は大いに結構だと思います。ホントのことを言ったらとりつく島もなくなるよ。人間の感情は「No >>>> 超えられない壁 >>> YES」ですから、ホントのことを言ったら相手にNoを浴びせまくることになります。精神的潔癖症なのは困りものです。色んな立場の人と話していけば言葉は如何様にも変わってしまう。100%正しいことなんか役に立たないんだからさ。「だから何?」ってね。100%正しくて役に立つのは俺の嫁タグだけ(えっ

タイトルは心理学者の河合隼雄先生の言葉で、とても言い得て妙です。

僕は相談事を持ちかけられることが多い方だと思うのですが、自分の思ったこと以外の言葉が嘘だとすれば、間違いなく必須です。思ったことを伝えるだけでは、何も解決できない。相手にとって腹落ちする言葉を伝えていく必要がある。

しかし、薬には依存症というのがありましてですね。常備してると嘘をつき続けなければならなくなってしまう。嘘に依存して自分が辛くならないよう、時には劇薬である真実を服用しなくてはならない。「それは違うよ、こうだよ」って感じでね。言い方も難しい上に劇薬なので副作用をもたらす可能性があり、なかなかこのお薬は飲み込むことが出来ない。

でも、嘘を突き通せば裏返って真になることがあるから面白い。裏返せば、正しさも相対的で限定的だってことなんだけどね。受け取れる器が違うから。おちょこでいい人に、ジョッキいっぱいの言葉をかけても相手が辛いように。

こころの処方箋 (新潮文庫)

こころの処方箋 (新潮文庫)

上記書籍オススメ。高校生の頃よく読んだ。