Life is Really Short, Have Your Life!!

ござ先輩の主に技術的なメモ

岡崎市立中央図書館の件についてのメモ

盛り上がりすぎて結局何が議論の対象になっているのかわからない・・・!

流し読みした所、

  • 今回のタイーホは不当なのか妥当なのか
  • スクレイピングしたヤツが悪いのか、脆弱な設計をしたMDISやSIerが悪いのか
  • クロールするプログラムは攻撃と解釈して問題ないのかどうか。

この辺りについて喧々諤々の議論がされている気がします。まじめにソースを追いかける時間が無いのでとりあえず書きなぐります。

僕には法務知識が無いので刑事責任に波及するのか否かについては、よくわかりません。心情的にはやりすぎだろ・・・って思います。専門家の見解に委ねたい。法整備の議論には興味ないので、うまいことバランス取れた結論が出てくれることを祈るばかり。

スクレイピングした人が頻繁に500番が発生することを認識し、かつそれがアプリ全体がダウンするのが継続的に行われていたとしたら、スクレイピングした人は他のシステムの利用者にも迷惑をかけていることになるので、そこには確かな非があるように思います。バカが作ったシステムだとしても、バカをバカにしてプギャー、というわけにはいかない。それが許されるのはネットの第三者だけ。

かといって、技術的不具合を抱えてしまったシステム屋に全く非がないとは言えない。まぁ、バグですよね。よろしくない。技術屋にとってバグは悪。間違いない。でも、技術的な良識に欠けているのは反面教師として受け入れておけばそれでいいし、溺れた犬をさらに叩かなくても・・・。

ただ、バグがあったとしても、作ったシステムの要件から大きく逸脱しているものが原因だった場合は瑕疵担保かどうかといえば、微妙。責任は常に無限ではないのだ。責任範囲ってものがある。無限責任だったら仕事請けられない。契約で決めていないことで問題があった場合はとても難しくなる。犯人探しはおいといて、とにかく再発防止に努めないといけない。

技術的欠陥があっても「このシステムはスクレイピング禁止」と表明してリスク回避するのもアリなんじゃない?利用を制限するというやり方もありあり。これは別に悪でもなんでもないと思う。スクレイピングに対応することをメリットとして捉えるかデメリットとして捉えるかは、ユーザーの価値観の問題だしなぁ。Twitterもプログラム作ってHTMLスクレイピングすんじゃねーぞゴルァって規約でうたっているわけですし。

極論だけど、同様の被害があったとしてそのシステムの予算が100万しかなくて1台のPCサーバで頑張って処理するしかない場合、性能要件を担保するためのお金が無くてそこは両者の合意で目をつぶる、ということもありえるわけで。

システムは常に技術的な欠陥を抱えてはならないのは理想としては正しいけれど、正しさには限りが無いのでそればかりを追い求めると疲れるから、ここは高田純次を見習って笑って許して行きましょう~。