スジを通して生きていたい。
野原ひろし先生はこのようにおっしゃる。
一日だけ幸せでいたいならば、床屋にいけ。
一週間だけ幸せでいたいなら、車を買え。
一ヶ月だけ幸せでいたいなら、結婚をしろ。
一年だけ幸せでいたいなら、家を買え。
一生幸せでいたいなら、正直でいることだ。
http://news4wide.livedoor.biz/archives/1131235.html
色々ひろしがかっこよすぎて、きっと優秀なんだけど傍目には上役のスケベにかこつけて愛人のおねーちゃんとヤリまくってるうちにトントン拍子で出世しただけに過ぎない「課長 島耕作」や、スケールがでかすぎて物語としてはすごく面白いけどファンタジーな一面が否めない「サラリーマン金太郎」よりも、中間管理職という板挟み、ファミリーとローンとの板挟みと、色々板挟みが多すぎてしごかれているリアルなサラリーマンながら何しろかっこよくアツい生き様を語る「アクション商事 野原ひろし」を漫画化すべきだと思うぐらいですよ、ホント。
記念すべき、第1話のタイトルはこうだね。
「日本の元気、野原ひろし」
これでキマリ。ビシっと決まった。略してビシキマ。
さすがは靴下からジャスミンの香りが漂うだけある。Yシャツの襟からはシャネルのムスクの匂いがするに違いない。
それはおいといて、野原ひろしの「正直でいるってこと」。これはすごく大切だと思うし、まことにその通りだと思う。で、ほとんどの場合において、正直でいられてよかった、これで幸せだって思えるかは、「理不尽やツラいことに対して、ハッキリNoを言えるかどうか」にかかってる。好きなことや都合のいいことは誰もがYESというだけの簡単なお仕事なので、そこには正直であるかどうかはあんまり問われません。が、「てめーこのやろう」ということに対しては、自分が正直でいられるために、踏ん張れる力が必要になります。
僕は20歳を過ぎてから、自分に力が無いがために自分が正しいと思っていることを通しきれずに生きてきた人をすごくたくさん見てきたし、その多くは例え相手が北朝鮮の将軍様のような人間でも、その人にキン○マ握られちゃったらどうしようもないっていう辛い結末を迎えていた。踏ん張る足場すらなくなると、その機会すらも失われる。僕自身も程度の大小はあれ、そういう経験をした。守りたいものが守れないのは、やっぱりかなしい。
スジを通すってことは、Noと言える力があるということ。
それは結局、あんたには頼らなくてもやっていけるから土足で踏み込むなと、言えるかどうか。
その為にはどうしても、力が要る。
頑張れ俺。