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ござ先輩の主に技術的なメモ

「好きだからできるんですよね」について思うこと

かとうさんの そろそろ「好きだからできるんですよね」について一言いっておくか - じゅんいち☆かとうの技術日誌を読んだ。僕も4年ぐらい前に同じようなことを思った。

技術大好きでしょ、と言われる件について|Go The Distance

これは僕が2005~2006年頃に「アイツは技術ホント好きだよなー(笑)」って言われたことに端を発して書いたエントリ。まだはてなでGoTheDistanceを始める前のことで、人月で売られてJavaJavaしてた頃。実力をつけるためにゼロから必死に学んでいるのにアイツは好きなだけでオタク入ってるで終わりかよ、と。じゃお前は何なの?技術もビジネスもどっちもわからないのに調子乗ってんなよぐらいに思ってたねぇ・・・。

でも、別に自分の危機意識をバネに己をカンナで削るようなことをしなくても、生きていける世界もあるんだよね。生きていけるというか、食ってはいけるというか。前職は親会社にすごく力があるところで、多くのヒトが「それルールさえ覚えたら誰も出来るよ」っていう仕事を素晴らしい単価でもらっていて、役割を与えられていて、波風立てずに10年間同じことずっとやってますみたいな。もちろん、それでいいよってヒトはたくさんいるしそれは全然間違いじゃないし。でも、年を追えば追うほど閉塞感は強くなって、いつしか諦めちゃうんだよね。その背中が凄くイヤだった26歳ぐらいのオレ。

亜目部炉で書いていた頃がSIerに居て一番現場でコード書いて毎週技術書を買ってJavaWorldやWEB+DB PRESSを買ってバリバリやってた頃だから、いい意味で青臭さが残っているなー。

最近、という前から「かとうさんって、ITが好きだからそこまで こだわってやれるんですよねー」といわれる。

洋書とか読んでると、「なんでそんなにがんばれるんですか」ってね。

そろそろ「好きだからできるんですよね」について一言いっておくか - じゅんいち☆かとうの技術日誌

そうなんだよねぇ。「がんばれる」のが不思議に映るみたいなんだよね。どうしてこの人は(業務上必要ないのに)そんなに技術的能力を高めようとしているんだろう、ってね。やっぱ好きこそものの上手なれなんだろうなぁ、趣味としての一面もあるんだろうなぁ、みたいな。

プロ意識に温度差がありすぎるとガクっと来ちゃいますよね、わかります。

当時はSIerに入って技術を磨かないで何を磨くんだって思ってたからなー。スーツとか言い出す前の僕ってこんなんだったよw だから外の世界を見る為にはてなでブログを始めたし、当時の会社で技術に明るい人たちと良く飲みに言って、技術的な話をしてた。技術の避けがたい進歩の流れを避けようとしている人が多すぎてつまんねーなぁと思ってたし、そういうものにキャッチアップしていこうという姿勢を持っているSEが社内で驚くほど少ないことに辟易としてた。

でもSIerの構造上プログラムをやればやるほどキャリアパスが細くなるような閉塞感と変な危機感、そして僕自身が技術を身につけてもいいように使われているなぁという絶望感みたいのが混ざり合って(いくらでも代わりはいるよね、みたいな)、この業界でのキャリアを広げる為にPMやコンサルになれるよう意識をし始めたのが、2006年ぐらい。実際スーツっぽいことをやり始めたのが2007年からです。

キャッチアップしようとしない人は犠牲を払わないでも仕事だけしていれば充分なスキルが得られたと思っているか、そもそも業務以外のことに関心がある人なんて消費税ぐらいの割合の人しか、いなかった。それは今でも変わらない。犠牲を払わないでスキルを得ようなんて甘すぎるよって思ってたけど、プライベートを削るなどして犠牲を払ってスキルを得なくてはならないのはキツすぎるっていう考えもあることを知った。やればやるほど収入が上がるわけでもないし、サラリーマンという立場が蓋をするわけだし・・・。

好きだから続けられるんじゃなくて、好きだから価値のあるものを作りたいっていう自分にウソをつきたくないから、もうちょっと、あと少し、って思えて続けられるんだと思います。

オレもガンバろ。