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ござ先輩の主に技術的なメモ

経営者の仕事は何なのかについて

インターネットの備忘録を拝読しまして。

経営者目線ってなんだろう

実はこのテーマで一筆くれたいとずっと思っていたが、あきらめた。一語多義も極みなのでこの言葉を使ったらあかん。

経営者目線というのは「経営者の代わりに会社の事業を全部見てくれ」という話ではないし、「決算書も読めるようになって経営改善のネタを出せ」という話でもない。もっと抽象的な仕事に対する目線の位置の話だと思っている。多くの場合は「会社のメリットを考えればこーゆー問題はあーやって解決すべきだろ、常識的に考えて・・・」という経営者の代弁として利用されており、実際そうなんだろうと思う。例えば、ある商品が弊社に無かった場合、同業他社の商品で代替として提案することで買ってもらえるかもしれない。が、そこで代替も提案せずに完売です/ありませんと言ってしまえば、もう2度問い合わせすら無くなるだろう。

このような細かいやり取りって結構多くあるけれど、それは社内に経営者がずっといなければ注意すら出来ない。多くの経営者は社内を向くことは無く社外の顧客の方向を向いているので、「どうしてウチに連絡が来たのか、もうちょい考えろ」みたいなお話と一緒に「経営者目線が必要だ」という話になるのかな、と思う。「自分の仕事からどこからやってきて、何の為にそれをやって、誰にどういったものを届けるのか」ということを見直して、自分の目線の位置を上げて現場を仕切って欲しいということなんだろう。

その気持ちは僕もよくわかる。経営者は資金繰りに忙しい。

でも、当然と言えば当然だけど、

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こーゆー話になりますね。負荷だけ増えて給料が変わらないのは困るもんね。でも、無い袖は触れないんだよね。

経営者のお仕事とは

「この会社は今後こうなるんだぜ」っていうのをひたすら言い続けて、その為に会社って言う船の舵取りをすると同時に、会社の仕事の設計をすること。

これに尽きると思う。

その中で最も難しいのは、舵の切る方向を変えて違う方向へ進むことかな・・・。会社を変える手段は1つだけ。やっていることの質を変えること。これしかない。同じ質のことをやっても変わらない。会社の仕事の流れが変わらないので、結局同じ所をぐるぐる回るどんなにソフトを取っ替えても、ハードが変わらなければ何も変わらないのと同じ。となると、属人性が高過ぎると何も出来ないので、ある程度人間が変わっても良いような設計をしなくてはならないけど、小さい所はそんなこと言う前にって感じだし。

無い袖は振れない中で自分の目線を上げるのはとても難しいことだけど、そうやっている人ほど30過ぎてから多方面で活躍してるように思います。