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ござ先輩の主に技術的なメモ

捲土重来を目指して~内製野郎の1年を振り返る~

信じられないことに、2012年が終わろうとしています。

今年は特に野球界で時代の移り変わりが色濃い1年でもあり、大好きな湾岸ミッドナイト(C1ランナー)も連載を終了しました。長らくお疲れさまでした。個人的なこととしては、結婚したんだそういえば。忘れて・・・ないっすよ。プライベートではそれが一番のトピック。

今年はずっと弊社の業務システムの改善と運用に追われていた。昨年の9月頃から、借りていた爆安の倉庫が使えなくなることがほぼ見えていたので、遠隔地にある物流拠点とのやり取りを行うシステムが必要になった。この倉庫は会社からめっちゃ近いので、システム化するほどの業務も無かった。

出荷するってことは、伝票と送り状の印刷が必要になるので、将来的に専用伝票の印字もふまえて画面を.NETで作り込むことにした。送り状って最近はレーザープリンタで発行したシールを貼るみたいなのがあるんですけど、運送屋のシステムに入力を入れて専用のシール発行マシーンが必要だった。つまり、納品伝票と送り状発行で二重入力が必要だってこと。バカかとアホかと。

こんなんにカネをかけるのもバカらしいので、ドットプリンタで送り状を出すことが決定してた。PDFをサーバーで作って画面出して印刷では、ドットプリンタは無理。画面側から直接印字することが必要だったので、僕の知識では.NETしかなかった。Adobe AIRでもいけたかもしれんけど。

で、物流センターと本社の出荷のやり取りを行うシステムを突貫で用意したはいいけど、あくまで注文でもらった内容を入力して指示を飛ばしてその内容を元に出荷するだけのシステムだったので、発注に関する機能は全くなかった。

が、今年に入ってから季節商材を春夏秋冬でガツンと入れてそれを売りさばくことから、複数の仕入先から色んな雑貨を仕入れて販売するようになった。複数の仕入先があっても、顧客と仕入先が1:1の状態でそれを直送するのなら楽なんですが、そうではなかった。仕入れたものを倉庫において売る、もしくは全部直送するっていうレベルなら、必要なものは伝票発行と請求処理だけなので、僕の出番ってそう多くはなかった。が、複数の仕入先を同時に取り扱って会社によせて出荷するなら、滅茶苦茶大変そうってのは既に見えていた。僕だけが。

振り返ってみると経営の暴走以外何者でもなく、「やる」ということだけしか決まっておらずいつ誰がどうやって商品を調達することについては、全く考慮されていなかった。コイツ馬鹿だって確信したが、「やってみなきゃわからん」という印籠を掲げられてしまうと立場的に何も言えない。やれば死ぬってわかるからいいか、って思いました。

はじめはボリュームが無かったからいいんですが、一斉に営業マンが営業をかけにいくと、すぐ死にかけた。

複数の仕入先を取り扱って卸売を行うためには、複数の顧客を仕入先毎にまとめて発注をする必要があること、そしてその発注があったりなかったり色々と姿を変えて返ってくるので、確定した発注内容を複数の顧客の受注に戻してあげることが必要になり、かつ顧客の注文で納品できないものを報告して残管理を行う必要があることがわかった。実際にこれを手管理でやってみたらよーくわかるんですが、死ぬほどめんどくさいです。こーゆー作業って経営は全く見えていないのよね。やればいいだろ、売ってくるより簡単だろみたいなことを平気で言う。レベルが違うものを同じ天秤にのせて問いつめると人は離れていくのだなぁ。勉強になった。

雑貨関係の発注担当者が死にかけて僕もヘルプに追われて何も本業が出来ない哀しみを抱えて生きてきましたが、受発注が管理されていないので色んなミスが山積し倉庫に在庫が山のように積まれるようになったのにも関わらずあんまり問題視してないので、殺すぞって思って深夜2時に地獄の業火をまとった凸メールをキメた翌日に経営会議の開催が決定し、熱弁を振るったのは記憶に新しい。これで何も変わらなかったら、その日に辞める気でいた。春先ですね。GW前のこと。

で、そんなこんなで様々な商品調達パターンに対応し、かつ伝票も印字されて締め支払いによる請求処理も行うことが出来るシステムを作りたいです、やるなって言われたら辞めるわって感じで問いつめて自由と時間を獲得。今動いているシステムに受注を集計して発注データを作る機能と、その発注を作った受注をPDFに落として仕入とつきあわせができるものだけを用意して、GW明けからせっせと実装を開始。7月にプロト完成後、ぐちゃぐちゃのコードを再設計して8月1日にリリース。3ヶ月ほど様子を見て色んな機能が増えた。Ver1.0の形が決まったのでテストコードを再実装。11月末に終わり、12月は外販に向けての運用環境を整備しつつ会社のサイトのリニューアル作業を始めた。

そして、来年からこの社内で使ってるシステムの外販を開始します・・・・!!

いま中小企業に求められているのは、本当の意味で基幹となる、お客さんを獲得して、注文をもらい、商品やサービスを届け、代金を回収する業務プロセスをきちんと設計し、日々のオペレーションに供することが第一義であるように思う。ここがちゃんとできて初めて、経営者が自社のビジネス活動の実態を把握でき、現場では日常業務を円滑に回せることができる。

中小企業のことをわかっているのでしょうか? (mark-wada blog)

この日々のオペレーションに供するシステムを作ることが出来た、と思ってます。

これが他社様に受け入れてもらえるかどうかは、やってみないとわからない・・・。コケたら僕はもう要らんかもね。

やっと入社時の目標である外販できるサービスの提供にこぎつけることができた。もっと前からやりたかったけど、すぐ売り上げになることを優先した結果、3年近くかかった。1年ぐらい無駄にしたけど、無駄を食ったから今があると信じて、捲土重来を夢見る年末であります。