Life is Really Short, Have Your Life!!

ござ先輩の主に技術的なメモ

どうしてブログを続けられるんですか?

「ブログを書くという行為にはサ、コストなんてもので図っちゃいけないのヨ。かけた時間や手間暇という代償を、ブログやTwitterから回収できるか?無理だよナ。できるわけがないだろ?対価ありきでやるもんじゃないんだからサ。自己満足と言えば、それまでの代物なのヨ。」

「3年近く日の目のあたらないライフログを書き続けて、初めて自分がゆっくり考えたいテーマが見つかったのヨ。スーツとかアメリカにSIerは無いとかのエントリを書いた頃かナ。

別に日の目を見たいって思ったことはなくて、当時の同僚がちょいとコメントくれるぐらいのが楽しみなMixi日記程度の楽しみ方が、いきなり変わってしまったのヨ。あれれれ、なんじゃこりゃって。こいつら何なのヨって。300usersって何なのヨって。

初めは戸惑いもあったけど、ちょっと人気が出始めて、コミュニティ活動やってた頃は楽しかったヨ。自分のブログを元にひとつの輪が出来てサ、自分の求めていることが色んなヒトに伝わってサ。

でも、その充足感が次の欠乏感を生むのヨ。」

「・・・わかるような気がします。今に安住せず、上を目指していく的な感じですよネ。」

「ちょっと違うナ。色んなヒトに会って、自分が抱いている不満がカタチになってくるだろ?その次はその不満が不安に変わるのヨ。不満が解消されないという不安に変わるんだナ。コミュニティで仕事は出来ないからナ。現実は理想の阻害をする要素がたくさんあるわけヨ。自分の居場所や立ち位置が、自分の足で立ってもいないのに不安に感じられちゃうんだナ。ここにオレはいていいのかな、って思うわけだ。

ここが勝負所と言えば勝負所で、その不安を現場に持ち込んで変えていく気概を持って道を切り開こうとするヤツもいれば、コミュニティという酒場で飲んだくれちゃうヤツも出てくるのヨ。僕は気持ちが淀んできちゃったかナ。自分の人生が変わらなければ何の意味もない。新橋で飲んだくれるのと、あんまりかわらないことに不安を覚えたのヨ。ま、すごく気持ちは分かるんだけどサ、やっぱ最後は自分なのヨ。」

「でも、環境を変えようとしても出来ない場合もあるじゃないですか・・・。寿司屋で焼肉は食えませんよ。」

「そうだナ。それは認めるヨ。はしごを登りたくても、はしごがかけられない会社だったら仕方のないことだナ。ただ、問題はそこじゃないのヨ。出来ないという結論が出たらそれが答え。良し悪しじゃなくてナ。どうせ自分ってのはどこまで言っても過渡的なんだから、完璧にはなれないのヨ。自分の不安が完璧に解消されるという青い鳥を求めちゃうことが、問題なのヨ。それは一種の思考停止だからナ。」

「見返りを求めないのは難しいことなんだけど、やっぱり見返りと求めちゃうと自分の何かが変わっていくのヨ。ここまでやったんだから、これぐらいは当然だっていうナ。そして報われない気持ちになってしまい、熱を失ってしまったりナ。

やったことに対する見返りを、自分がやったこと自身に求めるからいつまでたっても充足できないし、納得も出来ないんだヨ。お前の努力の多い少ないは関係ないだろ。努力を認めて欲しいなら仕事じゃないだろ、自分が達成したものやアウトプットが最後は全てだろ。そこから何が満たされて何が満たされなかったのか。それを考えていかなければ、自分の歩んだ道を振り返ることも出来ないだろ。」

「その為にブログがあるんですか・・・?」

「振り返ってみればそうかもナ。でもそれは接点の1つに過ぎないヨ。ブログが無くてもドットをつないでいる、そういう努力をしているヒトはいっぱいいるからナ。大切なコトは接点を求めていくことなのヨ。自分がもっとわかりたい、っていう。わかりたいなって思わなくなったら、成長が止まるんだヨ。

ネットばっかり見てるヤツは、色んな革新的な情報をいっぱい知ってるからそれと自分の今を逆算してしまったりするのヨ。他人が見つけた情報の中に自分の未来を映し出そうとするから、間違っていく。0から1を見つけなきゃ。他人の1を2にするから、0っていう状況に自分が置かれると、どーしていいかわからないのヨ。

人間はそんなに強くないから、自分に出来ないことを求められると落ち込むのヨ。できないことを理解してもらって、それを強いられない働き方も当然あるからナ。でも、オレはそれじゃ満たされないのヨ。自分に出来ることに固執するのはかっこ悪くてサ。で、あれだろ?あの頃は良かったみたいな台詞を、今苦労してる若い奴に対して言うわけだ。この老害が、って思うよナ(笑)」

「しらけている大人って多いですよね。ホントに。」

「世の中ってけっこーシラけている奴多いからこっちもついシラけたフリするのヨ。その方がラクだし。でも、そーゆーフリしてると本当にシラけてしまうんだナ。自重はダークサイドの「ダークサイド」だナ。」

「できないことをできるようになるのが成長の意味で、結局それはどこかでやらなければできないという状況に自分を置くしかないって。知恵がつくと、できることできないことの分別が付いてしまう。でも、そこで立ち止まってしまうとナ、できることしかやらなくなるから、同じ事を繰り返してしまうんだナ。そしてシラけていく。同じを事を繰り返せば誰だって気持ちが萎んでしまうからナ。そーゆーベテラン選手、お前のまわりにもいるだろ?」

「なんか出来てないことが多すぎて段々怖くなりましたよ(笑)」

「いいのヨ。自分の速度でいこうヨ。速度の速い遅いを問題にしちゃいけない。良し悪しじゃぁ、ないんだ。目線の問題なんだナ。満たされない部分を癒すのはほどほどに、今の接点を貧欲に求めていこうヨ。安心するためじゃなく、欠乏のワケを探すためにナ。自分の机から離れてネットの議論から離れて、外へ外へと巡り会っていけば、必ず自分の前の道が見えてくる。そーゆー接点をつないでいく人生は、面白いと思うヨ」