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ござ先輩の主に技術的なメモ

SIでのプロジェクトの価格設定について

タケルンバちゃんへの私信。

人月問題はSI業界だけの問題かと思いきや、視点を広げると既に他業界でも問題視されていたことに気づかせてもらったし、内容がすごくよくまとまっている。「会社にとってはバカでもアホでも1人でも必ず稼げるのは大きいけど、勤めている優秀な人間はたまったもんじゃない」というジレンマ。まさにここだよなー。

人件費もそれに合わせて、固定給よりも歩合給ということになるんだろうな。成功報酬というか。「生み出された利益のウン%」という話が自然なんだろうな。SIerに勤めたことがないので、内部でどうなっているのかはよくわからんが、プロジェクトの案件ごとの価格設定なんかも、本来そうなっていいものじゃないかのう。

人工商売を越えろ - (旧姓)タケルンバ卿日記

プロジェクトの価格設定は、請負と委任の違いはあるにせよ、「単価」×「人数」×「期間」が基本線です。単価100万円の人間が3人で3ヶ月働くと、100×3×3=900万になります。委任契約の場合はそれでおしまい。見ての通り、あんまもうからない。だから外資系のコンサル会社は200万とか250万とかの人月単価を取ります。それしか収入源がないからNE!

請負の場合は責任を負いますから、「バッファ」を積みます。リスクを背負う分、そのリスクが発生した場合の作業量を前もって見積もっておいて、その分のお金を積んでおくんですな。その時のバッファは多分プロジェクトによってそれぞれ違う。んで、そのバッファを切り崩さなければ(=無事予算内で終われば)、まるまる儲かる。

また、「要件決める→機能決める→開発する→テストする→検収してもらう→納品フォー」の間に、色んなバッファを仕込んだり、安いところに投げてマージン抜くことが出来る。150万の単価で顧客から請けて、50万の単価の会社に開発を投げると・・・!!!

わかっちゃいるけど、やめられない。あ、それ!スーイスーイスッダラタッタ~♪

で、成功報酬にあたる部分はそういう大人の事情に近いバッファの部分だったりします。大抵そういう利益の還元はボーナスに反映される所が多いです。

こういう価格設定なので、どうしたって○投げうめぇwwwになるんですね。そこがゼネコン体質とDISられる所以にございます。

それがイヤなら、お互い書いたように、ルールを変えるしかないのですわ。

実は

これ全部前振りなんだ。ほんとはまるいに行きたいだけなんだ。

もうちょい暖かくなったらいきましょ、いきましょ。