Life is Really Short, Have Your Life!!

ござ先輩の主に技術的なメモ

他人のノウハウをありがたがっても仕方ない

これはその通りだなと思った。

出版社に勤めていた人間がこんなことを言うべきではないかもしれないが、ハウツー本を読むのはエネルギーの無駄だ。ハウツー本の中にも、ベストセラーになるものはあるが、パッと咲いてすぐに萎む。ロングセラーとして読み継がれるものは皆無に近い。時代の風雪に耐えられるだけの内容を備えていないからだよ。

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島地さんのおっしゃる通りで、ハウツーが文庫になるまで生き延びるケースは皆無だよね。時代の風雪ってのも、いい言葉。

僕もハウツー本の類は好きになれないので、お金出して買う気がおきない。他人のハウツーと自分のハウツーがシンクロすることはないから。飲み込むことはあってもね。もちろん幅は広がるよ。頭でっかちになるだけの幅でしかないけれど。

はてなでよく人気エントリーになる「なんとかの10のポイント」っていう箇条書きエントリも好きになれない。あんまり中身が無い。細部がバッサリ切られてしまって、ポイントを極端に薄めている言葉の羅列を読んでも、どこにも自分が変わる要素が見出せないことが多い。自分を読む材料が無いものは価値が無いというのが僕の持論。

あ、今思ったんだけどハウツー本ってリクツを論じているだけだからつまんないんだよ、きっと。

理論と論理の区別がついていない方が結構コンサル屋にもいるんだけど、理論ってのは「理屈」を「論じた」ものでしかないのね。英語ではtheory(セオリー)と呼ぶ。こうこうこーゆー局面においてはこういう行動をとるのが合理的なのでそうなるのである、的な。ハウツーってそういうものじゃない。経営理論ってそーゆーところが多かれ少なかれあるでしょ?これが正しいかどうかなんて、誰がわかるの?

同様の意味で必勝法なんてものも、無いと思うんだ。「必ず勝つ条件」ってのはあるよ。スポーツなら「相手より多く点を取る」。競馬なら「馬券を当てる」これを守れば必勝だよ。じゃあ「この本読んで必ず相手より多く点を取れ」って言われて取れるかっていったら、別問題だよねぇ・・・。条件と方法を混同したらダメでしょ。条件を満たすことだけが目的化しているというか。

理屈を卑下しているわけじゃないけど、理屈は理屈以上にはなれないってことが言いたいのです。

で、論理ってのは「理(ことわり)」を「論じた」もの。英語ではlogic(ロジック)と呼ぶ。ロジカルシンキングが大切だって言われているのは、それが物事の理に近づく最もファンダメンタルな思考法だからじゃないのかな?もちろん、出発点が違えば答えも違うよ。でも、その出した答えは、自分にとっての「1」になるよね。その構築プロセスはきっと説明可能な論理で導けているよね?そこが大切だと思う。答えには色んな側面があるし、正しさも1つじゃない、

理論を鵜呑みにしているだけじゃあ自分なりの「1」は絶対生み出せないと思うんだ。ブログの書き方とかコツとか読んでも、ブログ書けるわけじゃないでしょ?そこで解説されるようなことを守れないでしょ?プログラミングで言えば、デザインパターンフレームワークを勉強しても、理論から理屈を抜いてノウハウを論理で構築しないと、応用が効かないのに似ているかな。

ほとんどのヒトが、自分がありがったがっているもの、価値があると思っているものがなぜ大切なのかを、自分の言葉で語れない。

これは僕が社会に出て、最近益々痛感していることです。