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ござ先輩の主に技術的なメモ

はてブコメントの良し悪しについて

四半期に1回ぐらいこの話題が出てきては消え、大抵似たような結論っぽい適当なまとめに落ち着いて終わる気がする。


みんなブコメ大好きだ。議論しようとする気持ちが関心の高さを表している。

反論できない問題

環境の有無よりも、正面から反論するコストが高いわりに良い事が無いのが問題だと感じる。発信者にとってだよ。

ブコメはエントリとの対話や議論の為に存在しているのではないと思う。それがやりたければコメント欄に直にコメントを書くかTrackBackを打つべきだけど、そこまでの気持ちは無いわけだし。ブコメは「オレはこの件についてこんなことを思った・考えたんだぜ!」という表明の敷居を劇的に下げているけど、既にそこにはエントリの中にある背景とかメッセージとか、そういうものからピントが外れやすくます。コミュニケーションをとるのは構造的に難しい。

また、文脈や背景を曲解したようなコメントに対しいちいちエントリ書いた側が歩み寄る必要がある。良い悪いじゃなくて、そもそもブログで正確に何かを伝えるのは難しいので、どうしても発信した側が距離を詰めていかないと議論になりにくい。

一言で言うと、単純にめんどくさい。議論の軸を再構築するのがすげーめんどくさい。しかもブコメした側の土俵に発信側が歩み寄って行う必要があることが多いので、反論すればするほど必死だなお前という絵になりやすいし、gdgdになると誰もいい思いをしない。

なので、発信者はそーゆーことをやるメリットがどこにも無い。

というわけで、やる気がポキンと折れちゃって、はてなを離れたりプライベートになってしまうんじゃないですかね。

掲示板のようにコメントが時系列に並んでいて、流れがある程度可視化され議論として積み上げていくものがあるのならまだいいと思うんですが、ブコメにはそれがありません。それも反論(というか議論)するコストを高くしていると思われます。

アホなコメント問題

発信者とブコメは「1:N」の関係になります。発信側は一本の矢しか打てませんがブコメ側はいくつになるかわかりませんし、まともに付き合ったら潰れちゃいます。

はてなは人間くさい所が良いところですが、ダークサイドも同じぐらい深いのが悩ましい所です。光があれば、陰があるわけですねぇ。

単純な興味として「このコメントはひどいから埋めてしまおうぜ」機能を実装してもらって、その結果を見たいなーとは思う。

ただ良くわかんないのが、アホなコメントを非表示にするとそいつがアホであることを批判される機会を失うのが問題だという見解。そんなの余計なお世話じゃないの?発信者がミスリードしてしまってそれを指摘されないのは問題だ、というのは理解できる。でも、コメントの内容がアホだからそいつは批判される環境を与えられるべきって話は、なんでわざわざ犬も食わない痴話喧嘩をやろうとしているのだろう、と思えてしまう。そんなに箴言したいなら当事者間だけで済ませたほうが誰にとってもいいと思う。

「自分にとって不快なものは他のみんなにとっても不快なものに違いないという思考が見え隠れするぜぇ」という話もよくわからない。発信側は自分にとってうっとおしいから非表示したいだけなんじゃないかな?もっとシンプルだと思う。少数の一部の人にとっては優れたコメントである可能性を否定するのは良くないとか、どうでもいい話だと思う。発信側が意味があるかどうかを判断するだけでいいでしょう。

というか、単なる同調圧力にしか思えない。「他のみんな」ってそもそも誰なのだろう。

誰だって蓋をしておきたいことはあるのに、それをいちいち穿り出して「あなたにとっては不快でも他の人には意味があるんです!それは卑怯です!」とか言い出して何かいいことあるんですかね?触られたくないことがあるから心にしまいたい。それって悪いことでも何でも無いと思う。それが嫌らしいというか姑息というかそういう感じに映るのは、自分の尺度でしか物事を考えられないってことの裏返しのように感じるなぁ。

「小さな親切、大きなお世話」のあいだを見た気がします。

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しかし、はてブコメントがどうこうっていうのは本当に一部の数字持っている人たちだけの議論だなー。

大多数の人はそんなに定常的にブクマしないしコメントもしないし、そもそもブコメもらえない人がいっぱいいるんだからね。

追記

ブックマーカーの方だからブックマークページに乗れば見てもらえるかなーと思ってたのですが、それとコレとは別なので、b:id:ekkenさんのご指摘に伴いトラバ飛ばしてみました。失礼しました。